和裁店様よりのご依頼で、ウィンドウサインのデザイン・施工をさせて頂きました。
この柄は「宝尽くし」と言います。オーナー様よりこの文様を使いたいというご要望があり、今回レイアウトしてみました。
「宝尽くし」って初めて聞きました・・・。すごい文様ですね。
調べてみると、おめでたいものに使用する柄を「吉祥文様」といい、よく礼服や着物、帯に使用されるそうです。その中でも殊更縁起の良い柄を集めたものを「宝尽くし」というらしく、吉祥文様の中では最高峰に位置するものだとか。
ウィンドウフィルムを柄で抜いているんですが、こんなに縁起の良い柄を傷つけてはいけない!と、抜き作業にも自然と力が入ります。
冬場で、しかも当日は風も強く、気温も一段と低い日だったので、水貼りも時間がかかりました。なんせ乾かない!
出来上がってみると、思っていた以上に可愛らしいイメージになりました。既存は大きなガラス扉がそのままドーンとあって、いかにも老舗らしい威厳があったのですが、実際に作られているものやディスプレイを見てみると、とても可愛らしい。このイメージがずっと頭の中にあったんでしょうね。
何にでも言えることだと思いますが、使う素材・使う場所をピンポイントで演出することが、分かりやすく表現するためのコツなんじゃないかと思いますね。