皆様、明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。
昨年は色々と仕事に追われるばかりで、ブログの更新ができずじまいでしたが、今年はきちんと更新していこうと思います。おさめた仕事の振り返りという点でも、大事なことですね。
ところでこのイラストは、今年の干支である「寅」です。年賀状に使いました。
寅=虎を、必要最小限の要素で構成してみようと急に思い立ち、どこまで要素を引いていったら「虎」と分からなくなるだろうか?という実験的なことをしてみました。
私たちがまずはじめに「虎」と認識する要素って、例えば体のシマシマ模様だったり、色だったりします。だからこの2つは外せません。
虎の体の形も特徴的といえば特徴的なんですが、虎の写真を見ていて「あれ、このシマシマと色がなくなったらライオンのメスとあんまり変わらないんじゃない?」って思い、「体の輪郭」という要素はなくなりました。
私たちがまずはじめに「虎」と認識する要素って、例えば体のシマシマ模様だったり、色だったりします。だからこの2つは外せません。
虎の体の形も特徴的といえば特徴的なんですが、虎の写真を見ていて「あれ、このシマシマと色がなくなったらライオンのメスとあんまり変わらないんじゃない?」って思い、「体の輪郭」という要素はなくなりました。
シマシマの模様も、曲がっていたりうねっていたりと有機的な形じゃなければ虎って分からないんだろうか?という点も、工事用のバーだったりロープだったり、結局「黄色と黒」の組み合わせであれば、直線的な配色パターンでも「トラ」っていう呼称をつけてしまっていることに気づき、じゃあ幾何図形の組み合わせと配置する位置、そして色の組み合わせだけで「虎」を認識することが可能なんじゃないかと。
更にはもはや文字だけでもイケるんじゃないか?と思ったけど、年賀状として使うにはあまりにも・・・・ってところで立ち戻る。
私の場合、デザインは加減乗除の四則演算で言えば、圧倒的に「減法」の要素が強いです。はじめはコレもアレもと、いろいろな要素を組み合わせて肉付けしていくんですが、最終的には余分なものを削ぎ落としていく作業を試行錯誤しながら延々とおこないます。そうすると初めて、自分が本当に伝えたかった事の本質が見えてくるんです。そこで最終的に出来上がった形というのが、自分が作りたかったイメージに最も近いものだったりして、意外と最初に思っていたイメージからそう遠くない位置に転がっていたりする。でもコレは不可逆なものなので、はじめからそこにたどり着けるわけではない。不可逆的なプロセスを踏むからどんどん面白くなっていくんです。
何が言いたいかって言うと、具がモリモリの味噌ラーメンも大好きですが、結局、いつでも食べたいと思うような「海苔・メンマ・麺・スープ・チャーシュー1枚」のシンプルな醤油ラーメンが一番好きってことです。